アラビカコーヒーノキ

カフェ

「せっかく引っ越したし、観葉植物でも育ててみようかな」と昔だったらありえないようなことを考えるようになっていました。
植物は嫌いじゃないんですが、こまめに水をあげたり日に当てたりといったことが得意じゃないんです。まあ、簡単に言うと世話するのが苦手。

どうせなら家で育てられる植物で、あんまり見かけないものを育ててみたいなと1ヵ月近くネットを見てあーでもないこーでもない。この時間が一番テンションが上がってるかもと思いながらも、選んだのはコーヒーノキ。

コーヒーノキの観葉植物としての実力も分からぬまま、ポチっと。

ちなみにコーヒーノキというのはアカネ科コーヒー属の植物の総称です。一般的な『コーヒー』として栽培されているものは、アラビカ種(アラビカコーヒーノキ)やカネフォラ種(カネフォラコーヒーノキ/ロブスタコーヒーノキ)で9割以上を占めると言われています。

アラビカコーヒーノキから採れるコーヒー豆は味が良いのでストレートコーヒーで飲むことに適していますし、自家受粉ができるため生産量も全体量の中の7割程度になるそうです。おいしくてたくさん採れるなんて最高じゃんと思いますが、自家受粉のデメリットでもある個体が生まれやすく病気に弱い品種でもあります。
環境的には、気温の変化が少なく温暖な場所を好むようで暑さにも寒さにも弱いという性質ですが、今のところ都内でも元気にツヤツヤの葉っぱで育っています。ただ、2020年は異常に暑かったこともあり、直射日光には当てずにレースのカーテン越しに日に当てるくらいに抑えておきましたが、それが今後の生育にどう影響するのかは未知数ですね。

一方のカネフォラコーヒーノキは他家受粉しかできないというデメリットもありますが、強い品種が生まれやすいので病気に強いという強みがあります。そういう意味では、個体で考えると栽培が楽だということだと思いますが、観葉植物としてというよりは農作物としての違いはあると思います。
ましてや、暑さには強いものの寒さに弱いという特性もあるので、日本のように寒暖差があるところではもしかしたら育ちにくいのかもしれません。

もちろん我が家に来たのもアラビカ種です。コーヒーの本で、品種や歴史の勉強をしていると出てくるので、アラビカコーヒーノキというものは知っていましたが実物は初めて見ます。
今までは、本の中でしか知らなかったコーヒーノキですが、家で育ててみることでより一層の興味がわいて本を見返す機会が増えたりしているので良い影響を与えてくれています。

自分が育てるようになったので調べてみたら、意外と観葉植物でコーヒーノキを育てる人が多いみたいで、室内で育てていればそれほど難しくないということなので、愛でながら、ジャスミンに似た香りがするという花が付いてくれるように育てたいと思います。
いつかコーヒーチェリーがなってくれたら最高ですが、まずは元気に生き生きと育ってくれますように。